<実験1>においをかぐと、水溶液A,Bにだけにおいがあった。 |
解説 |
刺激臭のある無色の気体はアンモニアと塩化水素。アンモニアの水溶液は水酸化アンモニウムまたはアンモニア水。塩化水素は塩酸ガスともよばれ、塩化水素の水溶液は塩酸。
よって、においのある水溶液A,Bは塩酸,アンモニアのいずれか。
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<実験2> リトマス紙を付けると、水溶液A,F,Hは青色リトマス紙が赤色に変わり、水溶液B,D,Eは赤色リトマス紙が青色に変わり、水溶液CGIはどちらのリトマス紙も色が変わらなかった。 |
解説 |
青色リトマス紙が赤色に変わるのは酸性の水溶液。よって、A,F,Hは塩酸,二酸化炭素の水溶液,ホウ酸の水溶液のいずれか。
赤色リトマス紙が青色に変わるのはアルカリ性の水溶液。よって水溶液B,D,Eはアンモニア水,水酸化ナトリウム水溶液,炭酸水素ナトリウム水溶液のいずれか。
どちらのリトマス紙も色が変わらないのは中性の水溶液。よって水溶液CGIは、過酸化水素水,砂糖水,食塩水 |
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<実験3> 水溶液を少量、蒸発皿に入れ加熱すると、水溶液D,E,F,G,Iは固体が残ったが、他の水溶液は何も残らなかった。また、そのとき、水溶液ABHでは加熱を始めてすぐに泡が出てきた。 |
解説 |
水溶液D,E,F,G,Iは固体が残ったので、固体は、砂糖,食塩,水酸化ナトリウム,重そう,ホウ酸。他の水溶液は何も残らなかったので、気体のアンモニア,塩化水素,二酸化炭素,液体の過酸化水素。
水溶液ABHでは加熱を始めてすぐに泡が出てきたので、アンモニア水,塩酸(塩化水素の水溶液),炭酸水(二酸化炭素の水溶液)。 |
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<実験4> 水溶液AとEを混ぜ、水を蒸発させて個体の粒を確認すると、実験3で水溶液Gの残った固体の粒と同じ形だった。水溶液AとEを混ぜたときに、泡はでなかった。 |
解説 |
<実験2>より酸性の水溶液Aは塩酸,二酸化炭素の水溶液,ホウ酸の水溶液のいずれか。アルカリ性の水溶液Eはアンモニア水,水酸化ナトリウム水溶液,炭酸水素ナトリウム水溶液のいずれか。酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜると中性の水溶液ができるので、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液が中和すると水と食塩ができ、食塩水を蒸発させると、塩の結晶がのこる。塩の結晶の形は正六面体のサイコロ状。したがってAは塩酸,Eは水酸化ナトリウム,Gは食塩。 |