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2016年度 大妻中学高等学校入試問題(過去問)解説・解答

大妻中学高等学校理科過去問研究



2016年度大妻中学校第1回理科問題は例年通り生物・化学・物理・地学分野から各大問4題構成でした。出題内容は1.身の回りの生物の観察 2.運動と力 3.天気の変化 4.水溶液の性質と観察でした。

1回理科の受験者平均点34.6点,配点60点,受験者平均得点率58%でした。

今回は 2.運動と力を解説します。初めての問題でも実験の結果をよく読み取ると、解答できます。



問題

スペースONEプロ家庭教師の解説・解答で大妻中学校の発表ではありません。

問1.解説解答 

問1 実験1のときの台車の速さは秒速何cmですか。
解説
表1より 

目もり10cm〜20cm 距離10cm 時間1.60 - 1.35 =0.25秒

目もり20cm〜30cm 距離10cm 時間1.85 - 1.60 =0.25秒

目もり30cm〜40cm 距離10cm 時間2.10 - 1.85 =0.25秒

目もり40cm〜50cm 距離10cm 時間2.35 - 2.10 =0.25秒

よって 10cmを0.25秒で進んでいるので

台車の速さは 10÷0.25 = 40

答   秒速40cm

問2.解説解答
問2表2の空らん(ア)および(イ)に当てはまる数字をそれぞれ答えなさい。
解説

答   (ア) 20,(イ) 15
問3.解説解答 
問3. 実験Vからわかることを、実験番号Eの結果を例に挙げてまとめました。下の文章中の空らん(X),(Y)にあてはまる言葉をそれぞれ答えなさい。
1つめは、それぞれの台車の「台車全体の(X)×台車の(Y)」の和が、ぶつかる前とぶつかる後で等しいことです。例えばEの場合では 3×20 + 1×0 = 3×10 + 1×30になっています。
2つめは、ぶつかった後の台車Aと台車Bの差が、ぶつかる前の台車Aの(Y)に等しいということです。たとえばEの場合では,30 - 10 = 20になっています。
解説
1つめは「例えばEの場合では 3×20 + 1×0 = 3×10 + 1×30になっています。」から、
ぶつかる前 3 = 台車A全体の重さ,20 = ぶつかる前の台車Aの速さ,1 = 台車B全体の重さ,0 = 台車Bはぶつかる前は静止している。

ぶつかった後 3= 台車A全体の重さ,10=ぶつかった後の台車Aの速さ, 1=台車B全体の重さ,30=ぶつかった後の台車Bの速さ

よって 台車A全体の重さ×ぶつかる前の台車Aの速さ + 台車B全体の重さ×ぶつかる前の台車Bの速さ = 台車A全体の重さ×ぶつかった後の台車Aの速さ + 台車B全体の重さ×ぶつかった後の台車Bの速さ

したがって それぞれの台車の「台車全体の(重さ)×台車の(速さ)」の和が、ぶつかる前とぶつかる後で等しい。

2つめは「たとえばEの場合では,30 - 10 = 20になっています。」から

30 = ぶつかったあとの台車Bの速さ,10 = ぶつかった後の台車Aの速さ,20 = ぶつかる前の台車Aの速さ - ぶつかった後の台車Aの速さ

よって ぶつかったあとの台車Bの速さ - ぶつかった後の台車Aの速さ = ぶつかる前の台車Aの速さ

したがって ぶつかった後の台車Aと台車Bの速さの差が、ぶつかる前の台車Aの(速さ)に等しい

答   X 重さ   Y 速さ
問4.解説解答
問4. 表3の空らん(ウ),(エ)にあてはまる数字をそれぞれ答えなさい。
(ウ)解説解答
問3 「台車A全体の重さ×ぶつかる前の台車Aの速さ + 台車B全体の重さ×ぶつかる前の台車Bの速さ = 台車A全体の重さ×ぶつかった後の台車Aの速さ + 台車B全体の重さ×ぶつかった後の台車Bの速さ」より

3×30 + (ウ)×0 = 3×6 + (ウ)×36  

90 = 18 + (ウ)×36  (ウ)= (90 - 18)÷36  (ウ)= 2


答 (ウ)= 2


(エ)解説解答
問3「ぶつかったあとの台車Bの速さ - ぶつかった後の台車Aの速さ = ぶつかる前の台車Aの速さ」より

36 - エ = 30   エ = 36 - 30 = 6

答   エ  6

問5.解説解答 

問5 Hのとき、台車Aは台車Bにぶつかった後どうなりますか。説明しなさい。
解説解答
「ぶつかったあとの台車Bの速さ - ぶつかった後の台車Aの速さ = ぶつかる前の台車Aの速さ」なので、ぶつかる前の台車Aの速さは秒速20cmで、ぶつかった後の台車Bの速さも秒速20cmで等しいから、ぶつかった後の台車Aの速さは秒速0cmになり、ぶつかった後台車Aは静止する。

問6.解説解答 

問6 表3の空らん(オ)(カ)にあてはまる数字をそれぞれ答えなさい。
解説
「台車A全体の重さ×ぶつかる前の台車Aの速さ + 台車B全体の重さ×ぶつかる前の台車Bの速さ = 台車A全体の重さ×ぶつかった後の台車Aの速さ + 台車B全体の重さ×ぶつかった後の台車Bの速さ」より

2×30 + 1×0 = 2×(オ) + 1×(カ)

2×(オ) + 1×(カ) = 60

また「ぶつかったあとの台車Bの速さ - ぶつかった後の台車Aの速さ = ぶつかる前の台車Aの速さ」より

(カ) - (オ) = 30

(オ)を@,(カ)を[1]とする。

和差算より


B = 60 - 30 = 30

@ = 30÷3 = 10

[1] = 10 + 30 = 40

答   (オ) 10, (カ)40


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